味わい手作り工房 土梨夢どりーむ
土梨夢どりーむのこと
はじまり
農家に生まれ、農家に嫁いだともこさん。実家はお米農家でしたが、
嫁いでからトマトをつくるようになって、ある日のこと。
「トマトって、はね品が多くでる野菜だな」と感じました。
「はね品」とは形が不揃いだったり見た目は悪いけれど、
食べられる野菜のことです。味だってひけをとりません。
なのに、捨てられる。なんてもったいないんだろう。
そう、ともこさんは思っていました。
ともこさん つやこさん すみえさん
一生懸命に農作業を手伝うなか、ご近所の先輩農家の皆さんにも可愛がられ、あるときご褒美にある催しに誘ってもらい
ました。全道の農家のお母さんが集まって、農産物の加工品を持ちよるイベントでした。漬け物やお菓子、トマトジュース
もありました。それをみてピンときたともこさん、「わたしにも何かできるんじゃないかしら!」
一念発起、近隣農家のお母さんを誘い5名で始めたのが、「味わい工房 土梨夢どりーむ」です。平成8年のことでした。
土梨夢どりーむのつくるもの
1年間、雨の日も風の日も、一生懸命に手をかけて、
お米や野菜をつくっている農家の人たちは、
食べ物の「たいせつさ」と「ありがたさ」を身にしみて知っています。
だからこそ、体に優しく、美味しいものを届けたい。
地元「奈井江町産」の安心・安全な素材を使って、添加物は加えないで。
健康に育った野菜やお米は、そのままで十分美味しいのです。
トマトジュースは、開けたら風味が変わってしまいます。お餅は、次の日には固くなります。
それは添加物が入っていないから。安全の証拠です。余計なものは入らないから、アレルギー体質の方にも喜ばれています。
そして、日本人に合った健康な食を取り戻すべく、雑穀の栽培・販売も始めました。
私たちの体と健康は、多くはたべるものから作られます。これからも、「安心・安全・健康」で美味しいものを作ります。
美味しいには物語がある
土梨夢どりーむで加工品を作り始めて3年目、そのころに出会った、あるフードコーディネーターさんの言葉に大きく影響を受けました。
「お客さんはみんな、食べ物のうしろにある物語をみてるんだよ」
安心で美味しい加工品を作るだけじゃなく、ネーミングやパッケージに、
土梨夢どりーむの想いを込めないと、食べる人に伝わらない。
そして大勢の人に食べてもらうためには、手作り・無添加だからこそ、衛生面・品質保持の面で細心の注意を怠ってはならないことも、あらためて教えられました。
それから加工品づくりの講習会に参加したり、講演会にでかけて熱心に話を聞きました。土梨夢の商品を気に入ってくれる
リピーターさんが、少しずつ増えていきました。ジュースは完熟トマトのみ使用するなど美味しさの追求も欠かしません。
だから、土梨夢どりーむの商品には、少し変わった名前がついています。そこにちょっとしたメッセージをこめて。
おいしい物語が伝わりますように。